まずは9機種の中からモニタースピーカーを選ぶことにしました。
スピーカーを選ぶ上で何に重点を置くかと考えた時に、自分の場合は部屋の音響補正でした。
部屋の音響補正をするには、モニタースピーカー自体がそういった機能を持ったものを使うか、IK Multimedia社のARCやSonarworks社のSoundID Referenceといった音響補正ソフトを使うかです。
それぞれメリット・デメリットはありますが、スピーカー自体に機能がある場合は専用設計であることが大きなメリットに思えます。それに一度設定すればその音響補正はスピーカー内に保持されるのもいいです。デメリットはその専用設計であることです。そのスピーカーか、そのメーカーのスピーカーにしか使えない(たぶん)。
逆に音響補正ソフトを使うメリットは、どんなスピーカーにも使える汎用性と機能の豊富さでしょうか。デメリットはDAWもしくはPCに常駐させないと補正できないことです。ただ、PCを起動させないままモニタースピーカーを使うことはあまり考えられないので、そこは気にしなくても良いかなと思います。
ということで、音響補正機能の有無で1つずつを選びました。
・NEUMANN KH80 DSP + MA1
KH80は第一印象で音が好きだったのと、バランスが良くて中高域が綺麗だったからです。
IK Multimedia iLoud MTM、Genelec 8320 GLM Studioは両方とも良いとは思ったのですが(特にiLoud MTMは価格的にも)、どうしても中低域の音で気になるところがありました。
・Focal Shape 40 + SoundID Reference
Focal Shape シリーズは色々聴いた中で少し音の傾向が他のスピーカーとは違っていて、それが魅力的に感じたのと、やはりデザインでしょうか。大きさと、先に決めたKH80が4インチだったので、それに合わせて40にしました。
そして音響補正のソフトは比較した結果、SonarworksのSoundID Referenceにすることにしました。
ただ、2つに絞ったもののどちらかに選べないのは、
借りていたSC203からDALI ROYAL MENUET IIに変えて音を出した瞬間に
「なんて音楽的な音なんだ」と思ったからなんです。
別室で聴いていたMENUET IIは比較するものがないから、いつもの音だったのですが、自室でSC203と同じ位置に設置して音を出すと「あーこんなに違うんだ」というのが分かって実に自分好みの良い音で、ずっと聴いていたいと思わせる音だったのです。
「やっぱモニタースピーカー然りとした音は面白くない?」
現状、音楽を聴くことがメインで、録音やDTMは全くやっていない状態なので、スピーカーから流れてくる音がつまらなかったらイヤだ。
それなら、Focal Shape 40 + SoundID Referenceを購入すれば、最悪Shape 40の音が気に入らなくても、SoundIDでMENUET IIを補正すれば、好きなスピーカーの音を更に良く出来るのでは? Shape 40が良ければ、MENUETも補正出来て一石二鳥だし、コレが最適解でしょう。
でも、なんかKH80 DSPって自分の本能を呼ぶっていうか・・・。
ペットショップに行った時に「僕を連れて帰って」って言われた経験ありますよね?
あれなんですよ。
困りました、決めきれません。
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