還暦~古希までにギターを攻略する

還暦までにギターを弾きこなす予定でしたが、古希までにはなんとか。

ロックに音楽理論? 譜面? 必要?

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ミュージシャンでありギター講師でもある宮脇俊郎さんが、Twitterでギタリストにおける音楽理論に必要性について語られてました。

私自身の経験からも思うことがあって、クラシックを学ぶ人であれば音楽理論はもちろん譜面が読めることは最低条件でしょうが、私がギターを始めた頃はポピュラーミュージック、特にロックギターに関して、それらはあまり必要とされませんでした。

今のロックギター界では音楽理論や譜面についてどのようなスタンスなのかは分かりませんが、昔は(40年前くらい?)、「ロックギターに音楽理論なんて必要ない。ロックはフィーリングだ。下手に学ぶとロックじゃなくなる」とか「譜面なんか読めなくていい、ロックなのに譜面通りに弾くのか? 有名ギタリストも読めないんだぞ!」なんてことが当たり前のように言われていました。
またギターを習うことについても同様で「ヤマハで楽器なんて習うもんじゃない。まず先生の演奏が画一的で面白くない。あんな先生に習ったら個性もなにも無くなってしまう」
と、大体のロックギタリストはこんな感じだったと思います。

当時は、市販の楽譜やギター雑誌にTAB譜が付き始めた頃だったので、譜面が読めなくてもそれほど困らなかったですし、そもそも楽譜を買うお金も無かったり、自分が弾きたいものは楽譜が出てなかったりで、耳コピが一般的でした。なので正直、譜面を読むことに関してはあまり積極的ではありませんでした。

音楽理論についても同様で、ギターで音楽理論を学ぶならそれこそヤマハなんかに通うか、ピアノなりクラシックギターを習うしか方法がありません。それとてロックギターに最低限必要な音楽理論を教えてくれるかは不明でした。今ならギターの専門学校も沢山ありますが、当時はそういった学校も殆どありませんでしたので、尚更、音楽理論を学ぶ必要性を感じられなかったのかもしれません。


ロックであろうがメタルであろうが理論は必要です

「フィーリングや個性が無くなる」とか言う人がいっぱい居ますが、そもそもですよ、音楽理論や譜面を学ぶことで、失われるフィーリングや個性なんてものは、その程度のものしかなかったんですよ。学んで無くなるような個性なんて持っていないのも同じ。

「譜面が読めない有名ギタリスト居るじゃん」はい。良く聞きます。
あなたが1度その音楽を聴いただけで、メロディ、コード進行、小節などを記憶出来て、かつ再現出来る特殊能力をお持ちなら不要だと思います。
でも、その有名ギタリストって超人ばかりじゃないですか? あなたがその超人と同様なら、とっくになんらかの形で有名になっていると思いますよ。

ギターの弾き語りやソロギターならともかく、バンドとして他のパートと一緒にやる音楽だったら、キーボードはどの音を弾いているのか、ベースラインはどうなのか、ドラムのリズム割は? といったようなことが重要になってくると思うのです。バンドってバランスであり調和なんですよね。
キーボードやピアノにはTAB譜はありません。ということは譜面を見てどんな音を出しているか理解しなければならず、読譜力が自ずと必要になってきます。

ギター弾きってソロが上手かったらエエんじゃ、他のヤツは俺様について来い!的な人が多いと思うんです。恥ずかしながら私も若い時はそんな感じでした。歌が主役とかアンサンブルが~とか口では言うものの、バンドはギターソロの為にある!みたいにどこか思ってた。そんなギターが居ては良い音楽なんて到底出来るはずもありませんね。

結局、音楽理論が必要ないなんていうのは、出来ないヤツ・やる気のないヤツの言い訳に過ぎません。今まで単に良い悪いで聴いていた音楽が、理論を学ぶことで、そのコードの理由やその音の必然性が分析出来たとしたら、とても楽しいことだと思いませんか?
また分析が出来るということは聴くことが楽しくなるだけでなく、コード1つとってもその応用を考えられるので、演奏する為にも楽しくなります。


と、譜面は読めない、音楽理論はほんの少しか分からない爺さんの戯言でした。


まぁ、シンプルに、出来ないより出来た方がいいじゃないですか。