PrestoといってもUKのPrestoではありません。
正確には J.S. Bach G-minor Sonata No.1 Prestoだそうです。
高校生だった頃、友人がギターの教則本を貸してくれました。
今の教則本と言えばDVDが付いていたり動画をダウンロード出来たりが当たり前ですが、その教則本には当時としては珍しくカセットテープかアナログレコードだったかの音源が付いていたと思います。
その教則本は恐らくジャズ系のものだったと記憶していますが、教則本の最初に「毎日ギターを弾く前のウォーミングアップとしてバッハのプレストを弾こう」というのが書いてありました。
純粋な高校生だった私は教則本の教えに忠実に従う訳で、ギターを練習するにはまずプレストを弾かないといけないんだなと思ったのでした。
もちろんプレストという曲自体知りませんでしたが、TAB譜が付いていたので、困ることはありませんでした。ただ、教則本は借り物だったので借りてる間とにかく練習して必死に覚えました。
単純にTAB譜をコピーすれば良かったのですが、高校生にはコピー代ももったいなかったのと、やっぱ若さゆえのものだったんだと思います。でも、覚えられたのはプレストの途中までだけで、結局その教則本に何が書いてあったのかは全く分かりませんでした。
と、そんな思い出話はともかく
これなんですが、この曲に初めて接してからは40年になります。
ギターを弾いていない時期があったとは言え、この曲をノーミスで弾けたことが1度もありません。スピードをゆっくりに弾いても速く弾いてもです。
浅田真央さんではありませんが、1度で良いからノーミスで弾きたいのです。
ゆっくり弾くと、集中力が続かないのか途中で分からなくなってしまうし、速く弾くとピッキングが追い付かない。
実際、この動画よりも速く弾いた方が流れに乗って左手の運指は楽なのですが、そうすると右手のミスが増える・・・。
40年やって出来ないって、一生出来ないのかなとも思いますが
いや出来ると自分を騙して今日も弾くのでした。
